なぜダニ対策に、できるだけ薬剤を使わないのか
ミツバチを健康に育てていくうえで、ダニ対策は欠かせない日々の管理のひとつです。けれど私たちは、ただ効率だけを優先するのではなく、蜂蜜に余計なものを残さないこと、そしてミツバチにできるだけ負担をかけないことを大切にしています。
即効性のある化学的な薬剤は、場面によっては有効な方法でもありますが、群れへの影響や、長く使い続けたときの変化、そして蜂蜜への影響をまったく気にせずにはいられません。だからこそ私たちは、自然界にも存在する有機酸を使った「シュウ酸蒸散法」を取り入れています。強い薬剤のように一度で済む方法ではなく、何度も様子を見ながら行う必要があり、時間も手間もかかります。それでも、自然の恵みである蜂蜜をできるだけそのままの形で届けたいという思いから、この方法を選んでいます。
手間をかけて守る、自然そのままの蜂蜜
私たちはダニ対策だけでなく、病気の予防についても抗生物質に頼らない養蜂を心がけています。そのために欠かせないのが、毎日の細やかな観察と衛生管理です。巣箱や器具を清潔に保ち、群れの様子の小さな変化を見逃さず、異変の兆しがあれば早めに対処する。派手ではありませんが、こうした積み重ねこそが、健やかな群れを育てるためのいちばん確かな土台だと考えています。
自然の花々から集められた蜜を、人の都合でできるだけ変えずに届けること。そこには、ミツバチの力だけでなく、それを静かに支える養蜂の手仕事があります。農薬や抗生物質に頼りきらず、手間を惜しまずに守ることで、蜂蜜本来の風味や自然の恵みをそのまま味わっていただきたい。私たちは、そんな思いで日々ミツバチと向き合っています。
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蜂蜜のこと、ミツバチのこと。知るほどに、味わいが深くなる話を集めています。
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