第9話 「蒸留の毎日の巻



 ささやまビーファームは、いまが養蜂の最盛期。
 夫は、朝も明るくなる前から養蜂場におもむき、ハチミツの収穫をしています。妻(私)が6時くらいに起きると、ちょうど養蜂場から帰ってきたところで、ご飯を3分くらいでかきこんで、また養蜂場に出ていく毎日が繰り返されています。

 妻(私)は、山に行ってクロモジを採り、大蒸留大会をしております。
 工房はクロモジの香りに満たされて、とてもいい香りで幸せです。

 おとなりの兵庫県三田市で農薬を使わない農業を励んでいる友達が「ジャーマンカモミールの花穂を収穫したから仕入れてほしい」との連絡があり、受取にいきました。
 ですので今は、ジャーマンカモミールの大蒸留大会も同時に開催しております。
 カモミールはりんごに似た香りがします。

 ジャーマンカモミールの精油は真っ青。ドロッドロの油で、これはカマズレンという成分で、抗炎症作用があると言われています。
 ただ非常に高価なもので、めったに手に入りません。

 また、精油と同時に採れる芳香蒸留水(フローラルウォーターとかハーブウォーターとも呼ばれています)は、昔からそのまま化粧水としても用いられ、美白効果や抗炎症作用のある、至宝の水です。

 ただ、香りはお花のりんごの香りというわけではなく、「いわれてみれば遠くでりんごの香りはしている」という感じではあります(笑)。


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